最近は任意保険に様々なレッカーサービスが付帯されていて、たいがいはそのサービスを利用する方が多いですね。
最近気がついたのですが、ここ5年位、当店へのレッカー入庫の数がぐっと減ったように感じます。
やっぱり車は日々壊れなくなっていってますね。
それでもたまに運ばれてくる車両の不動原因No1は・・・・・。
「燃料ポンプ故障」です。
これに関しては故障の前兆が全く無く、突然やってきます。
走行距離的には10年or10万kmを過ぎた辺りからかな・・。
フェールポンプは部品としてAssy供給が多く、価格は5万~という感じの部品なので、
定期交換するにはちょっと高額な部品です。
一度でも「ガス欠」をやってしまった車両は、ポンプの寿命がかなり縮まるようです。
BMWなどのメジャーブランドはOEM品で「ポンプのみ」手配可能ですが、
一般的にはこんな感じの部品です。

燃料ゲージユニットとポンプがセットになっています。
走行中に停止してしまう事は少なく、エンジン始動時に動かなくなるケースが多いと思います。
・バッテリーは元気で、セルは回るのに、「ポスッ」ともいわない。
・かかりそうな気配が無い。
と感じると思います。
そうなったら通常、レッカーのお世話になるしか有りません・・・。
遠い所だったら大変です。
レッカー手配の電話の前にちょっとトライしてみる事・・・
「燃料ポンプに振動を与える」
つまり、ポンプを叩く(笑)。
原始的ですが、かなり効きます。車種によりますが。
人間の心臓に対するマッサージみたいなもんです。
通常、フロントエンジンの車はリアシート座面下に燃料タンクがあります。

座面を外すとそこには、丸いカバーが有る車種が多いです。

これをはぐると、ポンプユニットが顔を出します。

ほとんどのポンプユニットがプラスチック製なので、金属で叩くと壊れてしまいます。
叩き場所を考えながら、優しくかつ激しく?ポンプを叩きましょう(笑)。
同乗者がいる場合はセルを回してもらいながら叩くと尚良いです。
ポンプが動けば、自力で移動可能です。一度動いてしまえば、電源が行っている間はなかなか止まりません。
そのポンプはもうダメなので、交換は必要ですが。
2~3回トライしてダメであれば、他の原因かもしれません。諦めましょう・・・・。
私個人としては過去に日高の山奥でポンプ故障し、上記の方法で札幌まで無事に帰ってこれました。
電話も繋がらない所だったので焦ったな~(笑)。
ちなみに私感ではありますが、振動によるポンプの復活率は燃料タンク形状によって異なります。
リアシート下の薄型タンクが効果高いですね。
水冷ポルシェのように高さのあるタンクは正直厳しいかも知れません。上からの振動がタンク底面に有るポンプまで届かない為だと思います。アウディなんかもその傾向がありますね。
空冷ポルシェはジャッキアップしないと触れません。
一度リアシート下の掃除がてら、外して見てみたら如何でしょうか?
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